甲部について-不動産登記簿の確認ポイント-

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不動産登記簿の確認ポイント:甲区

不動産登記簿の「甲区」には、 所有者の変遷や所有権移転の時期や理由など、 不動産の所有権に関する登記が記載されています。

不動産登記簿の甲区を見れば、その不動産の所有者が誰なのか?

また、その前の所有者なども見ることが可能です。

差し押さえが行われたことなども不動産登記簿の甲区に記載されています。

なので、不動産登記簿の中で、「甲区」は一番重要な部分だといわれています。

通常は甲区の一番後ろに記載されている所有者が現在の持ち主、 すなわち売り主本人ということになります。

甲区に記載される内容とは

不動産登記簿の甲区に記載されている内容は以下の通りです。

どんな登記が記載されているか?(例:所有権の移転)

  1. どんな原因でその権利が発生したか?(例:売買、相続など)
  2. 所有者の住所と氏名(共有の場合は複数名で持分も書かれている。)
  3. これらの内容を見て、現在の所有者が誰か?

不動産登記簿の甲区には所有権の経緯がわかる

このように、不動産登記簿の甲区には、 物件がどのような経緯で所有権が移ったかなどがある程度わかるのです。

売買トラブルにならないための甲区の確認内容とは

甲区では特に「売主=所有者」であることを確かめます。

その物件の所有者でない人が売り主の物件を購入した場合、 購入後に本当の所有者が現れたときにトラブルになる可能性が大きいからです。

なので、「売主=所有者」であることを確認し、 さらに、売り主がその物件の「権利証」(登記済証)を保有していることを確認するのは必須です。

次は不動産登記簿の「乙区」の確認ポイントについて解説します。